
2010年のときの登山口は竹宇駒ヶ岳神社からでしたが、今回は横手駒ヶ岳神社から登ることにしました。
横手口を選択したのは、私の友知人に白州町横手の人間が多く、竹宇からでは登ったことにならないと馬鹿にされたこと(笑
そして下山してすぐにお話した、横手駒ヶ岳神社の宮司さまのお言葉からでした。
宮司さまとは仕事の関係でちょっとしたかかわりもあるので、次の甲斐駒ヶ岳登山では横手口をと思っていました。
これで友知人にも宮司さまにも胸を張ってお話しすることができる訳です^^
ちなみに昔は黒戸尾根というと横手口でしたが、皇太子殿下が登山されるときに、竹宇口を整備したことから竹宇が有名に
なったようです。
現在は分かっている者だけが横手口を選ぶ印象ですが、宮司さま的にはそれでいいようです。
日本三大急登とまで呼ばれるコースですから、これらを知った上で登山口を選びたいですね。
とりあえず3年前の後悔を、今回の登山で晴らすことができました^^

②
(9:30)
かなり前置きが長くなりましたが、ここからは登山記形式で進めて行きたいと思います。
横手駒ヶ岳神社を出発したのが8:39でした。登山道を1時間ほど登って現れる最初の絶景ポイント。
秋晴れを思わせるような爽やかな陽気の中、ひさびさの本格登山を満喫する感じです。
背負う荷物さえ軽ければ言うこと無しなんですが^^;

③
(10:39)
笹の平分岐点に到着。ちなみに横手の方々は「ささんだいら」と呼びます(笑
横手コースは急登が多く健脚者向な印象を受けました。

④
(11:02)
黒戸尾根独特の雰囲気。
笹の平から次のチェックポイントである刃渡りまではかなり遠く、ダラダラとした樹林帯歩きが続きます。

⑤
(12:10)
樹林帯歩きとうんざりするような登りをクリアすると、視界が一気に開けて刃渡りに到着します。
登ったことのある人間は得意気に怖さを強調するポイントですが、全然怖くありません。はい(笑

⑥
(大休止)
装備一式とともに^^

⑦
(12:51)
刃利天狗(とりてんぐ)。

⑧
(13:55)
屏風小屋跡。
刃利天狗を過ぎて黒戸山のピークを巻き、嘘のような急降下を行いますが、下りきったところで現れるポイント。
(この手前に五合目小屋跡もあります)

⑨
⑧の奥にも見えていますが、名物の垂直(に近い)梯子。
恐怖ポイントいう方も多いですが、個人的にはここよりも苦手な梯子あり^^;
黒戸尾根コースの核心部のはじまりです。

⑩
(14:27)
アスレチックなコースでグングンと高度を上げます。(うろ覚えですが、高度は2100mくらいかと思いました。)
ネットでも良く見るポイントに、ちょっとだけ安心しますが、ここからが一番大変なのです。
山小屋は高度2400mに位置しますが、短い区間で3~400mを上ります。
しかも、そのほとんどが梯子や鎖場で、黒戸尾根コースの最大の見せ場となります。
高度計が付いている時計をしていたら、その動きに笑いが込み上げるでしょう(笑

⑪
(15:08)
ヘロヘロになりながらも七丈小屋に到着!
あ~もう限界だ~。。。と思う頃に現れる訳ですが、その塩梅が心憎いのです(笑
小屋にて幕営受付をしてテント場へと向かいます。
以上、前半終了。
エントリーを分けずに後半を続けます。

⑫
(16:00)
七丈小屋より200mほど登った地点のテント場に設営。
少し上にもテント場があり、ここは第2テント場との案内があり。ロケーションは第2の方が圧倒的に良い印象でした。
この時点では猛烈な風雨になるなんて想像していません(笑
ちなみにテントはダンロップのR126。カテゴリー的にはツーリングテントですが、訳あってこのテントとなりました。
拘ったポイントは吊り下げ式と長辺の入り口とテント自体の大きさでした。
候補はモンベルのステラリッジ、クロノスドームとR126に絞りましたが、吊り下げ式&長辺入り口でステラリッジは落選。
この中では圧倒的に高くて高性能なテントでしたが、早々と落選となってしまいます。
クロノスとR126は最後まで悩みに悩みました。。。結局、大きさでR126となりました。
本格的な山岳テントではないですが、はじめてのテントですし夏山のみですし、良い選択だったかと思います。
テント場には先に到着したご夫婦と、途中で追い越し後からやって来た方と私の3張りのみ。
後からやってきた方は鋸岳を目指すといっていました。

⑬
(2:10)
夜半の星空撮影に備えて早めの夕食を済ませて仮眠します。
20:00を過ぎた辺りからテントのフライを叩く物音に目を覚ませます。予報では心配なかった雨です。
私は今まで山で雨に降られたことがなかったのですが、初の幕営登山にて雨を経験してしまいました(笑
しかも猛烈な風雨で勢いが治まる気配がありません。
「ざけんなよ~」とテント内でのぼやきが通じたのか、2:00くらいから10分ほど晴れ間が現れました^^
星空も撮りたかったですが、とりあえず今回は初の幕営。儀式みたいなものでしたので、こんなシーンをイメージしていました^^

⑭
(5:47)
ご来光とは行きませんが、テント場で見るはじめての太陽。結局、陽射しがあったのは一時で、ガスに包まれてしまいます。
下山しようかとも思いましたが、お隣さんも頂上を目指すようなので頂上へ。6:20出発。

⑮
(7:10)
九合目。
天候はイマイチですが、夜間の雨のおかげで睡眠はバッチリ。
テントに装備をデポしていて軽装なので頂上まではあっという間でした。

⑯
ナナカマドの実。山は夏から秋へ。

⑰
(7:16)
燕岳だけでなく甲斐駒ヶ岳にもイルカ岩があるのです^^

⑱
(7:36)
真っ白ですが頂上到達。祠と星空で撮りたかった。。。

⑲
(7:50)
行きはやり過ごして帰りに寄った駒ヶ岳神社本社。
横手駒ヶ岳神社の宮司さまは、年に何度もここまで登ってくるようです。

⑳
鎮座する神々。

21
(9:00)
一時間ほどでテント場へと戻り、撤収準備。
小屋番に挨拶をして10:10に七丈小屋を後にします。
奥のテントが鋸岳に登る予定だった方のものですが、前室に靴が見えたので登らずに寝ていたのでしょう(笑
いろいろお話したのに挨拶も交わさずに去りましたが、またどこかのお山で会いましょう^^
ちなみにもうひと張りのご夫婦とは、山頂、下山途中までご一緒したので、お別れのご挨拶を交わせました。

22
(12:45)
笹の平付近で見かけたアサギマダラ。
帰りは足の疲れとの勝負、荷物の重さもあり足にはかなりの負担が掛かっています。

23
(13:33)
最後の最後で登山道を塞ぐマムシに遭遇。先に気付いてよかった☆
これには参りました。。。凄んでいてまったく場所を空ける雰囲気がありません^^;
この木をまたいで進むのですが、仕方ないので斜面を登ってマムシをかわしました(笑
気を付けなければいけないのは熊だけではないのです。

24
(14:30)
横手駒ヶ岳神社に到着。無事に帰って来れたことのお礼でお参りを^^
今回は雨には降られましたが、テントの性能も分かりましたし、イメージしたシーンも撮れたし満足な登山となりました☆
長い内容となってしまいましたが、1エントリーで終わりそうだった8月に、アップできて良かったと思っています。
かなりやっつけで作ったエントリーなので、誤字脱字、おかしな内容等がありましたら見逃してください^^;
8月25~28日は3連休となっています。ちなみにその前に休んだのは8月7日でした。。。
昨年の鳳凰山の登山もそうでしたが、まる20日間ちかく続けて働いての登山はアホとしか思えないですね(笑
いや~、最後の30分は本当にキツかった~^^;
そしてこれからですが。。。
テント泊デビューの儀式登山は終わったので、仕事が落ち着く9月は手軽な山で幕営登山をしたいと思います。
ちなみに次の山は網笠山を考えています。
nex-5n
①、⑬(E16mm F2.8&VCL-ECF1)
上記以外(E18-55mm F3.5-5.6 OSS)