甲斐駒ヶ岳 ~信仰の山を登る(中編)~

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(α700 & DT16-105mm/F3.5-5.6 (屏風小屋跡の祠))
前のエントリーからの続きです。
刀利天狗(とりてんぐ)を通過して、黒戸山のピークを巻いて下りきると、五合目小屋跡となります。
以前は荒廃し傾いた小屋が残っていたようですが、すでに撤去されていて、広場がその面影を残すのみでした。
五合目小屋跡からしばらく進むと屏風小屋跡に到着します。ここを五合目小屋跡と勘違いする人もいるようです。
小屋があったであろう空間のみですが、祠(上の写真)が刀利天狗と同様に信仰の山を感じさせてくれます。
立ちはだかるのは屏風岩か?写真の右側にも写っていますが、ここから七丈小屋までは梯子の連続となります・・・。


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祠の脇の鉄製の剣。このような鉄製の剣が数多くみられます。
駒ヶ岳神社にも同じようなものがあったことを思い出します。
ふと足を止め、撮影したくなります^^

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その梯子の連続にはウンザリするくらいで、私にとってはコース中で最大の難所となりました^^;
難所ではありますが高度の上昇は著しく、目線の風景がみるみる下っていく様は圧巻でもあります。
遥か下からの息遣いで早くに確認していましたが、登りはじめてからはじめて人に出会います。
超がつくほどの軽装備に一目でトレランと分かりました。
なんでもこの方は私より2時間(あやふや)も遅くに出発したようです・・・七丈小屋手前で追い越されるcondorさんでした^^;
そして私が八合目に到達した時に再び会話する事になります。もちろんその方は頂上からの折り返しでした(笑

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(地蔵岳と富士山)
連続する梯子にてグングン高度を稼ぐわけですが、心が折れる頃を見計らって展望が開けます。
どこの山でもこのあたりの塩梅は絶妙で、まるで設計されたコースのようでもあります(笑
まさに苦難の向こうに見れる絶景という感じでしょうか。

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いよいよ正面には九合目付近の3本の鉄剣が確認できるように・・・。
写真では小さくて分かりませんが、ピークのちょっと左の岩の上に刺さっています。
甲斐駒ヶ岳の名物に気持ちがリセットされ、力強い足取りで目標点である七丈小屋を目指します。

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見覚えのある橋を通過。
ネットにてコースの下見をしましたが、ほとんどの方の登山記にはこの橋の写真が^^
おそらく七丈小屋は近いのでしょう。

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という期待はさらに連続する梯子や階段に粉砕されます(笑
足が重い・・・荷物が重い・・・とボヤキながらも、一歩一歩高度を稼いでいきます。
特に階段が非常に応えます^^;

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ボヤキながらも目に飛び込んでくる風景に歴史の重みを感じます。
こういう歴史に触れることができるのも、この黒戸尾根コースの魅力でもあるのでしょう。
いつ誰が運んだんだろうか・・・私の荷物より遥かに重いこれらの石塔等を麓より運んだんでしょう。

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数多くある鉄剣で1番立派なものでした。
神主さんと同行できる日が来れば、詳しい話も聞けることでしょう。

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そして突然のように七丈(第1)小屋に到着。
ここには水場があるので、ようやく安心して一気に飲む事ができます(笑
登山口からは1.5リットルくらい消費しました。つまり背負った水の半分で良かったことになります。
ちなみに水といっても真水ではなく、いつもウーロン茶を水で割ったものを用意します。(ちょっとセコイ)
手付かずの1リットルとフレッシュな水1リットル、計2リットルの水分で頂上を目指します。

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しばらく進むと第2小屋があります。写真の右の梯子を登り一路頂上を目指します。
すぐにテント場である広いスペースが現れます。
ザックを降ろしてそこに寝転ぶと一気に眠れそうです・・・仮眠3時間の強行軍だったので、溶けてしまいそうな心境です^^
目を閉じれば夕方までワープすることになったでしょう(笑

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寝転んでしまったこともあり、再び歩きはじめるのに時間を要しましたが・・・^^;
森林限界を越えて視界も開けて、3本の鉄剣も常に視界に入ります。
高度を上げるごとにどんどん近づいて来るので、登りはキツイですが気持ち的に頑張れます。
次の目標点は八合目の御来迎場。
恐らく次回がこの登山記の最終エントリーになるかと思います。

次回へと続きます・・・。


[ 2010/11/05 19:00 ] 山歩き・山梨百名山 | TB(0) | CM(12)

途中の梯子の連続や吊り橋を見ますと、ここはやはり霊山なんだなあと
あらためて思いますね。
[ 2010/11/05 19:29 ] [ 編集 ]

こんばんはw

見れば見るほど神秘的な山ですねw
そして・・・傾斜がキツくて険しい(汗
前回の雲海も格別でした。
甲斐駒ヶ岳の歴史についても興味が湧いて来ました!
次回の登山記も楽しみにさせて頂きますw
[ 2010/11/05 19:58 ] [ 編集 ]

こんばんは
前回からの登山記を楽しく拝読しています。
文章を読めば読むほど、写真を見れば見るほど、
この山はすごい山だなと思います。
↑なんとも表現力のない文章ですいません(汗)
こんなところを普通に登るだけでもたいへんなのに、
走って登っていく人はいったいどんな体力をしているんでしょうねぇ。
写真を撮りながら登っていくcondorさんもすごいですよ。(^o^)
次回も楽しみにしています。
[ 2010/11/05 21:27 ] [ 編集 ]

こんばんは。
距離18.5km、標高差2201m、日帰りですか・・・なんか恐ろしい数字が並んでますね・・・
途中のいろいろなスポットが励みになりそうです。
写真撮りたい気持ちと先に進みたい気持ち・・・葛藤しそうです。
階段・・・つらそうです。
それだけ大きな達成考えられるのでしょうね・・・ぃゃ~すごいです。
[ 2010/11/05 23:05 ] [ 編集 ]

いや~、いろんな表現で「登山記」を綴ってますネ。
こちらは、天気もよくて、の~んびりした気持ちで、
ブログを楽しんでますよ。
「登山記」、続くと嬉しいですけれど(笑)
[ 2010/11/05 23:23 ] [ 編集 ]

純さん、こんばんは!

鎖場や梯子はどこの山にもありますが、その連続する様はアスレチックのようでした(笑
それらがなければ登れないような場所なので仕方がないんですがね・・・。
その上昇効率には驚かされるばかりでした。

祠や石塔が多く歴史深い雰囲気は独特でした。
まさに神の住む山という感じでした。
きっと、また来年も^^
[ 2010/11/06 21:38 ] [ 編集 ]

ケニティーさん、こんばんは!

標高差が2,000mを越えてますので、覚悟はしていましたがそれ以上でした。
急登だけならなんとかなりますが、階段がまたキツイんですよね(笑
さすが日本三大急登という感じでした。

甲斐駒の歴史については、第2次駒ヶ岳登山で詳しくと思っています(笑
次回はいよいよ最終エントリーです。
写真盛りだくさんで行こうかと思っています。

このブログにとっても節目のエントリーなので^^
[ 2010/11/06 21:39 ] [ 編集 ]

MJKさん、こんばんは!

トレランの方々はペースは凄まじいですよ(笑
こちらは重い荷物だから仕方ないと言い聞かせますが、たとえ空身であっても
私には無理な世界だと思います。

写真を撮りながらの登山は意外に大変なんですよ。
じっくり撮りたい人には常に時間に追われることになります・・・。
そんな私もいつも時間に追われてます(笑

次回は最終エントリーの予定でいます。
多分、写真だらけになるかと思いますがお付き合いください!
[ 2010/11/06 21:40 ] [ 編集 ]

すずさん、こんばんは!

恐ろしい数字を並べてしまってスミマセン(笑
目標にしてしまったので仕方ないですが、日帰りはちょっと忙しいですね。

次回は山小屋に泊まって、頂上での日の出を見てみたい気もします^^
多分、挑戦的な登山はこれで終わりだと思います。

登山道でも階段的な場所が苦手なので、梯子風な階段は特に応えました(笑
苦難の長丁場でしたので、達成感というより安心感だったかも知れません。

失敗しなくて良かったです^^
[ 2010/11/06 21:40 ] [ 編集 ]

チューリップさん、こんばんは!

ここ最近は穏やかな天気が続いていますね。
日中は暖かいですし、のんびりと過ごすには絶好だと思います。

この登山記は真夏のエントリーですが、季節は冬になろうとしています。
頑張って最終エントリーを完成させ、紅葉とかの写真に移りたいと思います。

両方とも楽しみにしていて下さいね☆
[ 2010/11/06 21:47 ] [ 編集 ]

いやまあ、すごいコースですね。
こりゃ、大変です。
さすがに、信仰の山だけのことはありますね。
頂上の展望を楽しみにしております。
[ 2010/11/07 01:02 ] [ 編集 ]

tazuさん、こんにちは!

大変で凄いコースでしたよ(笑
でも記憶に残る長丁場なので、いい思い出になるかと思います。
挑戦して良かったです^^

甲斐駒ヶ岳は南アでも屈指の人気の山です。
北沢峠からだと3時間ちょっとで登れるので、その時が来ましたら是非。
南アは北アより優しい山容なので、意外に気軽に登れますよ。

次回は最終エントリーです。
お楽しみに!
[ 2010/11/07 12:58 ] [ 編集 ]

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