編笠山登山(前編)

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昨日八ヶ岳の編笠山(2,524m)に登ってきました。
本当は6日の晩からの登山を予定していましたが、気象条件的な不安定さを心配して日程を変更しました。
夕方から回復してクリアな星空が見れた6日に対して、7日の夜空は霞が強く星空撮影には厳しい状況で後悔しました。
こればかりは仕方がないので、星空から日の出へと目標を変えて出発するのでした。


今年の夏山では山頂からの星空撮影を大きな目標としています。
上記の候補は鳳凰三山の観音岳、金峰山、そして今回登った編笠山が有力となっています。
この時期は登山道の残雪の凍結や、山頂での寒さが厳しいことから、雪山同等の装備を担がなければなりません。
今年初の登山を重装備で歩くことすら心配なのに、夜間のロングディスタンスとなるといささか不安になりました。
本当は鳳凰三山の観音岳に登りたかったのですが、無難&コースタイムが手頃な網笠山に登ることにしました。

登山口である観音平に到着すると、いつも混雑する駐車場にはわずかに1台のみ。やはり星は見えません・・・。
準備を整えAM1:26(日付が変わって8日)に出発し、月明かりで明るい登山道を進みます。
夜間行軍というと富士山や甲斐駒ヶ岳を思い出しますが、今年はいくつかの山が、そのリストに追加されると思います。
この編笠山ですが一昨年の夏に1度登っています。山頂間近の急登はまさに直登で、前回は完全にやっつけられています^^;
それもあって今回は体力を温存して、残雪の凍結が予想される急登に備えながら登ります。

雪が氷となった登山道に手を焼きながら頂上へと到着したのはAM4:43。
猛烈な風が吹き荒れる山頂では、全ての着衣を風が通り抜け、容赦なく汗ばむ下着を冷やして体温を奪います。
いろいろなバリエーションが考えられますが、コンパクトダウンをフリースの下に着て様子を見ます。
(手袋は登山用から防寒用へと変え、耳あてやフェイスマスクも当然装備します。)
さらに寒ければウインドブレーカーを羽織りますが、今回はそこまでは必要なく快適な世界が訪れます。

写真は朝陽に焼ける権現岳。ガスが強風で流れ見えたり隠れたりを繰り返す状況です。
周囲は富士山はもちろん南アルプスも見えず、ガスに見え隠れする八ヶ岳の山々のみが被写体となりました。

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阿弥陀岳。
ガスに見え隠れするその姿には、山の息吹を感じられる場面ですが、苦労して登ったからにはクリアな姿を見たいところです。
で、クリアな姿の場面では、ドラマチックなガスの場面が欲しかったりするんですよね(笑

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権現岳は東峰(2,715m)と西峰(2,700m)の双耳峰 (そうじほう)で、西峰はギボシとも呼ばれます。
見えているのは東峰。1枚目の次の場面で流れ行くガスの様子がわかります。

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そしてついに権現岳が姿を現します。1 → 3 → 4枚目と経過的に撮影しましたが、この瞬間が鳥肌物の景色です。
撮影後に権現岳へとも思いましたが、雪付く山は無雪期に1度歩くことをモットーにしてるので、今回は見るだけとなりました。
この山を登る時は今回と同じく観音平からピークを踏んで、キレット越えで赤岳を目指すプランを暖めています。
日帰りでのピストンで体力的には自信があるのですが、途中の岩場にある61段の梯子(源治梯子)がネックとなってます。
斜面や鎖場は良いのですが、どうも梯子は苦手なのです^^;

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権現岳の視界がクリアになったと同時に他の八ヶ岳の山々も姿を現します。
左から阿弥陀岳、中岳と横岳は重なり、そして主峰赤岳。幻想的でもある場面に息を呑みます。

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上の写真を撮影した次の瞬間・・・一気にガスが晴れて視界が開けます。
ふと視線を右側に移すと。。。

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つい先ほどまで見えなかった南アルプスの山並が見えてます。
中ほどのアサヨ峰と甲斐駒ヶ岳は前衛となりますが、真横から見ているので北岳(左)、仙丈ケ岳(右)と同一の山脈に見えます。
南アルプスの撮影ポイントは山頂の西側からが好みですが、今いる東側からは若干の移動が必要となります。
山頂はゴツゴツとした岩が居並ぶ状態で、その岩に霜が付いていて滑るの何のって^^;
展望はないと決め込んでいたのがいけないのですが、誰もいない山頂でてんやわんやの大騒ぎを演じます(笑

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そして南アルプスの撮影ポイントで撮影をはじめる頃に、三つ頭からの日の出となります。
この日の出もガスが立ち込めていたので、頭の中にはなく、完全に不意をつかれた形となります・・・。
「うぉ~!!」 と叫びながら、滑る岩々を越えて元の場所へと戻ります。ちょっと恥ずかしい展開ですが、とても楽しかった(笑
タイミング的にはちょっと遅れた感じの1枚ですが まあまあですよね^^;

後編へと続きます。

(DT16-105mm/F3.5-5.6)


[ 2012/05/09 20:00 ] 山歩き・山梨百名山 | TB(0) | CM(8)

素晴らしい景色が見れましたね

こんばんは。
すごいハードな登山でしたが、素晴らしい光景が見れましたね。
早朝というには、早すぎる1時には出発ですか。
だれもいないですよね。おまけに真っ暗。
よっぽど自信がないと、とてもいけない登山ですね。
でも、苦労された甲斐あって、素晴らしい景色をゲットされましたね。
山頂であわてるcondorさんを想像して思わず、笑ってしまいました。
とてもわかる気がします。
続きを楽しみにしております。
[ 2012/05/09 22:23 ] [ 編集 ]

こんばんは
今年のGWも雪山事故が多発しましたから,condorさんもいつも以上に気をつかっての登山だったでしょうね。
3000m級の山とは違っても,それと同じような気持ちで十分に準備をされたことと想像します。
今回は7枚目に特に惹かれました。
[ 2012/05/09 22:37 ] [ 編集 ]

tazuさん、こんばんは!

星空撮影が可能でしたら、22:00くらいの出発を考えていたんですよ。
夜間登山といっても1度歩いてますし、大体のイメージはできています。
そして満月に近い月明かりがあったのは大きいです。思った以上に明るかったです^^

到着時は展望もなく、限りなく失敗気分が漂いましたが・・・。
幸運にも日の出間近にクリアな状況となって、素晴らしい景色を撮影することができました。
冬装備プラス三脚やバーナーなど重かったですが、良い運動&ウオーミングアップとなりました^^;

山頂では一人ぼっちのおかげで、縦横無尽に走り回ることができました(笑
日の出撮影などでは、シンプルなプランで臨み、先手先手で撮影するものですが。。。
今回は全てが後手後手となりバタバタでしたが、それを含めても楽しい撮影となりました^^

後編も楽しみにしていてくださいね☆
[ 2012/05/10 00:25 ] [ 編集 ]

MJKさん、こんばんは!

もちろん油断は禁物ですが、北アの3,000m級に比べると、危険度は格段に低くなりますね。
それでも事故の話をニュースで見ているので、装備のピックアップには必要以上に気を使いました。
そのおかげで思った以上に重装備になってしまいました。

それでもあって損をしないのが装備なので、登っている時の重さは安心感だったりもします。
まあ、天候が不安定なときは、登らないに限りますね。
この日は午後から下り坂でしたので、未明に登って早い時間に下山したのは正解でした。

7枚目の南アルプスの雄姿に惹かれてくださり嬉しいです^^
[ 2012/05/10 00:37 ] [ 編集 ]

編笠山へ登ってきたんですね。うらやましい~~~
確かにこのところのお天気は寒気の下がり具合一つでいろいろに変化をしますから予報に苦労されましたね。
星空の撮影という目標を持っていらっしゃるとの事、今の私には手の届かない羨ましいことです・・・・
7枚目の甲斐駒を中心にした両巨峰の姿は時間的にも何か神々しい姿に見えますよ・・・・
私も若い時に3つとも登っておいて良かったとしみじみ思いました・・・・・
[ 2012/05/10 16:29 ] [ 編集 ]

enosin1さん、こんばんは!

編笠山は最後の急登は応えますが、コースタイムも手頃でとてもいい山です^^
夏山なら頂上から2時間掛からずに、権現岳のピークにも行けるんですよ。
この夏はその権現にも行ってみたいと思います。

enosinさんは甲斐駒のほかにも、北岳、仙丈ケ岳も登っているんですね!
登った山を眺めて思いにふけるのも、登山の楽しみでもありますね^^
私も大変だった黒戸尾根の思い出が蘇りました。

千畳敷カールでしたら、3、000m級の星空撮影も夢ではないですよ♪
ちょっと割高ではありますがね^^;
[ 2012/05/10 20:45 ] [ 編集 ]

雪の夜間登山とはレベルが高いです。
今年の八ヶ岳は雪が多いイメージですね。
ガスとお山との幻想的な写真の数々は、表情ゆたかになりますね。
私は今年登った三ツ頭からの日の出が、自分の思い出ともからめていいなあと。
[ 2012/05/15 17:10 ] [ 編集 ]

ぜいぜいさん、こんばんは!

月明かりが期待できる時期でしたので、夜間登山となりました。
1度歩いていますし、南斜面ということで、残雪は少ないと予想しました。

結局、残雪は山頂間際のみでしたが、その頃はすでに明るくて問題ありませんでした。
むしろ雪が緩んだ下りの方が神経を使いました^^;

ガスに包まれる姿は、山の息吹を感じ、幻想的な景色となりますね。
うっすらとその姿を現す瞬間は、鳥肌ものの感動となり、登って良かったと思える瞬間です♪

ちょっと後手後手となりましたが、ダイヤモンド三ツ頭でした☆
[ 2012/05/15 20:57 ] [ 編集 ]

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